『彼岸』の本来の意味

このページでは、『彼岸』という言葉の本来の意味について、心理学・精神医学の視点から解説します。

『彼岸』とは?

彼岸の本来の意味は、死後の世界ではなく、生きている人間が瞑想によって到達できる特殊な精神状態のことです。
「自分が今どのような苦痛を感じているのか」を観察する瞑想法を続けていると、瞑想中に精神状態が大きく変化する瞬間が訪れます。
そして、あらゆる負の感情から自由になり、精神が完全に安定した状態に到達します。
これは、宗教的な超常現象ではなく、認知能力の向上によって引き起こされる生理現象の一種です。

彼岸に渡るとどうなる?

彼岸に渡ると、以下のような精神状態に到達します。

  • 思考や感情を含むあらゆる現象が、まるで車窓を流れる景色のように絶え間なく通り過ぎていき、それを無心で眺めているような精神状態になります(諸行無常)。
  • 思考や感情を含むあらゆる現象が、あたかも自分から切り離され、それを遠くから眺めているような精神状態になります(諸法無我)。
  • 苦痛や快楽すらも遠くの景色を眺めるように偏りなく観察できるようになるため、精神が完全に安定します(涅槃寂静)。

しかし、彼岸に渡るとどうなるかは、言葉で理解するよりも、瞑想によって自ら体験してみるのが一番です。

彼岸に渡る方法とは?

本サイトでは、「自分が今どのような苦痛を感じているのか」を観察する瞑想法をペインスキャン瞑想として紹介しています。
ペインスキャン瞑想を続けていると、早ければ数十分程度で、精神状態が大きく改善する瞬間が訪れます。
それは、瞑想しなければ体験できない大きな心の変化なので、自ずと彼岸に渡ったことが分かるはずです。
詳しくは、「ペインスキャン瞑想のやり方」のページをご覧ください。

ペインスキャン瞑想の特徴

ペインスキャン瞑想には、以下のような特徴があります。

  • 初心者でも自宅で独学できること
  • シンプルで無駄がなく、効率的に習得できること
  • 瞑想で精神が安定する理由を説明できること

詳しくは、「ペインスキャン瞑想のやり方」のページをご覧ください。

なぜ『彼岸』なのか?

彼岸とは、瞑想の性質を川の両岸を意味する「此岸(川のこちら側)」と「彼岸(川の向こう側)」に例えた表現です。
大きな川を渡るのは大変ですが、一度渡ってしまえば、その後は楽になり、わざわざ引き返そうとは思わなくなります。
同様に、「自分が今どのような苦痛を感じているのか」を観察する瞑想法も最初は辛いですが、その辛い時期を一度乗り越えてしまえば、その後は楽になり、元の辛い状態に戻ることはありません。

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