歩行瞑想のやり方と効果
このページでは、歩行瞑想のやり方や効果について解説します。
歩行瞑想の効果
歩行瞑想には、ストレス解消など様々な効果があります。
詳しくは、「瞑想の効果」のページをご覧ください。
歩行瞑想のやり方
歩行瞑想をするときは、次の3つのことを同時に行います。
- 歩く
- 深く穏やかな呼吸を続ける
- 苦痛を観察する
以下、それぞれについて解説します。
1. 歩く
歩行瞑想は、屋外で移動中や散歩中に行ってください。
2. 深く穏やかな呼吸を続ける
歩行瞑想に特別な呼吸法は必要ありません。
深く穏やかな呼吸のリズムを意識して継続してください。
瞑想中は呼吸が乱れやすくなりますが、それでも呼吸が乱れないよう常に意識します。
3. 苦痛を観察する
人間は、普段、苦痛から逃れたいという欲求に従って、苦痛が伴う情報を意識から遠ざけようとしますが、瞑想中はそれと真逆のことを行います。
以下の点を意識して、苦痛を観察してください。
- 今自分がどのような苦痛を感じているのか
- その苦痛を身体のどこで感じているのか
- その苦痛がどのように変化していくのか
ここでいう苦痛とは、不安、恐怖、怒り、悲しみなど、あらゆる不快感を含みます。
例えば、空腹を感じたら、その空腹感という苦痛をなるべく鮮明に感じられるよう、そこに意識を集中します。
瞑想していると、自然と様々な苦痛がわいてきますが、わずかな苦痛でも全て正確に把握できるように、常に意識してください。
苦痛は軽減していく
初心者の方は、「苦痛を観察する」という瞑想法に心理的な抵抗があるかもしれません。
意識を集中することで苦痛が鮮明になるので、最初は辛いですが、耐えられる範囲で続けてください。
何度か続けているうちに、瞑想を続けられる時間が徐々に長くなり、苦痛も軽くなっていきます。
呼吸のリズムは崩さない
瞑想中は、苦痛と正面から向き合うことで、表情が崩れたり涙が出たりするかもしれませんが、それは構いません。
ただし、呼吸のリズムは崩さないようにしてください。
瞑想中に呼吸が乱れてコントロールできなくなった場合には、瞑想を一旦中止してください。
瞑想がうまくいかないときは?
初心者の方は、雑念に悩まされたり、呼吸が乱れたりするなど、瞑想が思うようにうまくいかないこともあると思います。
そのような場合には、「瞑想がうまくできない時の対処法」のページをご覧ください。
なぜ苦痛を観察するのか?
初心者の方は、「なぜわざわざ苦痛を観察するのか?」と疑問に思うかもしれません。
しかし、苦痛を観察することで、ストレスを解消できることには、科学的根拠があります。
詳しくは、「なぜ瞑想で精神が安定するのか?」のページをご覧ください。