『涅槃(ニルバーナ)』の本来の意味
涅槃とは、仏教では死後の世界を意味するものと考えられていますが、本来は、そのような宗教的な意味ではありません。
涅槃という言葉の本来の意味は、悟りを開いたときに到達する精神状態のことをいいます。
悟りを開くとは、本来、死後の世界に行くとか、神のような存在になるとか、そのような宗教的な意味ではありません。
正しいやり方で瞑想を続けていると、精神状態が劇的に改善する瞬間が訪れます。
それがどのような状態かを言葉で説明するのは難しいのですが、悟りを開いた状態には、次のような特徴があります。
- 精神の自由と安定が得られる。
- この世界の本質が自ずと理解できるようになる。
悟りを開くという言葉の本来の意味は、瞑想を通じて上記のような精神状態に到達することをいいます。
そして、そのような精神状態のことを涅槃といいます。
涅槃の語源は「吹き消す」という意味ですが、悟りを開いたときの精神状態は、まさにそのような精神状態なのです。
つまり、涅槃という言葉の本来の意味は、精神を束縛するものが瞑想によって取り除かれ、精神の自由と安定が得られた状態のことをいいます。