『涅槃寂静』の本来の意味

このページでは、『涅槃寂静ねはんじゃくじょう』という言葉の本来の意味について、心理学・精神医学の視点から解説します。

『涅槃寂静』とは?

涅槃寂静とは、本来、死後の世界ではなく、生きている人間が瞑想によって到達できる特殊な精神状態のことです。
これは、神秘的な超常現象ではなく、認知能力の向上によって引き起こされる心理現象の一種です。
涅槃に入れる瞑想のやり方については、「ペインスキャン瞑想のやり方」のページをご覧ください。

涅槃の語源

涅槃という言葉は、サンスクリット語の「nirvāṇa(吹き消す)」に由来します。
実際、涅槃に入ると、様々な病理的な思考や行動(煩悩)が消滅し、精神が完全に安定します。

涅槃に入るとどうなる?

涅槃に入ると、認知能力が飛躍的に向上し、精神が完全に安定します。
そして、以下のように「文字どおり」諸行無常・諸法無我という精神状態になります。

  • 諸行無常:全ての現象が絶えず変化する

    自分の意識がすごいスピードで絶えず変化していることを認識できるようになります。車窓を流れる景色を無心で眺めている感覚に近いです。

  • 諸法無我:全ての現象が自分のものではない

    自分の一部だったはずの苦痛、快楽、感情などの現象が自分から切り離され、それらを遠くの景色を眺めるように観察できるようになります。したがって、現に苦痛や快楽を感じている状況であっても、精神が完全に安定します。

つまり、諸行無常と諸法無我は、「むなしい」「はかない」といったネガティブな意味ではなく、精神が完全に安定した理想的な状態を意味しています。
しかし、涅槃に入るとどうなるかは、言葉で理解するよりも、瞑想によって自ら体験してみるのが一番です。

涅槃に入る方法とは?

「自分が今どのような苦痛を感じているのか」を観察する瞑想法(ペインスキャン瞑想)を続けていると、突然、精神が劇的に変化する瞬間が訪れます。
それは、瞑想しなければ体験できない大きな心の変化なので、自ずと涅槃に入ったことが分かるはずです。
詳しくは、「ペインスキャン瞑想のやり方」のページをご覧ください。

ペインスキャン瞑想の特徴

ペインスキャン瞑想には、以下のような特徴があります。

  • 初心者でも自宅ですぐに実践できること
  • 瞑想中だけでなく、日常生活も快適に過ごせるようになること
  • 瞑想で精神が安定するしくみまで理解できること

詳しくは、「ペインスキャン瞑想のやり方」のページをご覧ください。

シェアしてくれるとうれしいです!