『煩悩』の本来の意味
このページでは、『煩悩』という言葉の本来の意味について、心理学・精神医学の視点から解説します。
『煩悩』とは?
煩悩は、仏教において、人間の不幸の原因とされています。
誤解されがちですが、煩悩とは、欲求や欲望そのものを意味しているわけではありません。
人間は、苦痛から逃れたいという欲求にしたがって、苦痛が伴う情報を意識から遠ざけようとします。
例えば、見たくないものから目を背ける、聞きたくないことに耳をふさぐ、などです。
しかし、苦痛が伴う情報を意識から遠ざけてしまうと、苦痛の原因を適切に把握し対処することができなくなり、より多くの苦痛を招く結果となります。
このように、煩悩とは、苦痛から逃れたいという欲求によって引き起こされる「認知のゆがみ」のことをいいます。
なお、このような「認知のゆがみ」は、心理学では「認知バイアス」または「感情バイアス」ともいいます。